症状から探す|那須塩原市島方の内科・循環器内科|れいめい内科・循環器内科クリニック
症状から探す
全てを書き切ることは出来ないので、臨床で良く遭遇する症状と、考えられる疾患を羅列しました。お困りの方は、思い当たる疾患名を適宜Wikipediaなどで検索していただけますと幸いです。
胸が痛い、圧迫感がある
痛みの「範囲」と「持続時間」が重要です。
考えられる疾患
- 左胸から中央部にかけて痛い:狭心症、心筋梗塞、逆流性食道炎
- 片側の肺が痛い:自然気胸
- ピンポイントでの痛み:肋間神経痛
息苦しい、息切れ
かなり漠然とした症状で診断が難しいこともあります。
考えられる疾患
- 運動時に症状が悪化する:狭心症
- 足にむくみがある:心不全
- 息を吐くときにヒューヒューする:喘息
- ふくらはぎが張って痛む:深部静脈血栓、肺血栓塞栓症(エコノミークラス症候群)
- 動悸を伴うが心疾患は否定的:更年期障害、パニック発作
足がむくむ
「すねの骨」の前を押しても凹みが直ちに戻らない場合。
考えられる疾患
- 朝から晩までずっとむくんでいる:心不全、腎不全、甲状腺機能低下症
- 日中むくむが、翌朝にはむくみがとれている:加齢による静脈弁機能不全
- 足の表面に静脈瘤ができており、発赤もある:表在静脈血栓症、血管炎
- ご飯を食べていない人の局所のむくみ:低栄養(低アルブミン血症)によるむくみ
ドキドキする、脈が乱れる
困ったときは血圧計で心拍数のチェックをしましょう。アップルウォッチ等のデバイスが有用なこともあります。
考えられる疾患
- 心拍数が安静時にも120回/分以上ある:不整脈(心房細動、上室性頻拍等)
- 脈が1回とぶような感じで、心拍数は120回/分以下である:期外収縮
脈が遅い
病的なものと病的ではないものがあります。心拍数が50回/分以下を言います。
考えられる疾患
- 昔からテニスや自転車などスポーツをしていた人:スポーツ心臓
- β遮断薬(ビソプロロール)やベラパミルを使用している:薬剤性の徐脈
- めまい、失神を伴う場合:不整脈(房室ブロック)
背中・腰が痛い
耐えがたい激烈な痛みとして、大動脈解離と心筋梗塞は見逃してはいけません。
考えられる疾患
- 人間の3大疼痛の1つに数えられる痛みで、嘔吐や失神があることもある:急性大動脈解離
- 胸痛や心窩部痛を伴う:心筋梗塞
- アルコール多飲する、胆石を指摘されている:急性膵炎
- 重いものを持つ仕事をしている:急性腰椎症
- 背中の特に左または右側で叩くと痛く、場合によっては血尿がある:尿管結石
足がしびれる
「血管か神経か」が治療の方針決定に重要です。
考えられる疾患
- 動脈硬化の強い人で、休むと症状が改善する:閉塞性動脈硬化症(末梢動脈疾患)
- 骨粗鬆症と言われている人、高齢で腰が曲がっていたりする人:腰部脊柱管狭窄症
- 糖尿病を長く患っている人:糖尿病性末梢神経障害
血圧が急に高くなる
普段は血圧が安定しているが、突発的に180mmHg台など高くなる。自律神経やホルモンの関与が考えられます。
考えられる疾患
- 本態性高血圧以外の場合:二次性高血圧症(褐色細胞腫、副腎皮質過形成、腎動脈狭窄)
気が遠くなる、めまい、失神(気絶)する
失神する過程で、意識があってうっすら意識が遠のいていくか、突然ブラックアウトするかどうかが重要です。つまり、受身ができるかどうか、脳への血流低下の過程が重要です。
考えられる疾患
- 突然意識を失う(受身がとれない):心臓が原因のことが多い(不整脈)
- ゆっくり意識が遠のいていく(受身がとれる):血管迷走神経反射性失神
- トイレや食事、突然立ち上がった時など:血管迷走神経反射性失神
- 突然意識を失うが心疾患以外:心的ストレス反応(解離性昏迷、パニック)